頻馬主義

競馬のデータをいろいろ見ていきます

馬齢と馬体重

馬って大きくてカッコいいですよね。

 

標準的なサラブレッドの馬体重は450kg~500kg程度と言われていますが、競馬において大きい馬と小さい馬どちらが強いのかデータを見ながら考えてみることにしました。

 

JRA-VAN データラボのデータを使って

の馬たちの出走時のデータ*1を見てみましょう。

 

ここで対象となった馬は4,471頭、同じ馬が複数のレースに出走しているので49,146件のデータが抽出されました。

 

このデータを横軸に馬齢(日数に換算)、縦軸に馬体重(kg)を設定し散布図を描いたものがこちらです。

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出走時の馬齢と馬体重

馬齢(日換算)

まず横軸方向に見てみましょう。

750日くらいのところからデータがスタートしています。

馬の出産時期は春頃で、2年後の6月から新馬戦に出走します。

データを確認してみると馬齢が一番低かったデータは「カゼニタツライオン」のものでした。

2010/06/15生まれで2012/06/16の新馬戦に出走しています。

この時点で出生後730日でした。

 

馬体重が500kgを超す馬は新馬戦に出走した時点での馬齢がやや高い傾向にあります。

これは他の年生まれの馬でも同様の傾向でした。

理由については今の所不明ですが、機会があれば調べてみようと思います。

 

馬体重

次に縦方向に見てみましょう。

600kg超えのところにいくつか点がありますが、これらは「ショーグン」のものです。

ショーグンは23戦していますが、すべてのレースで出走時の馬体重が600kgを超えていました。

他のデータと比較すると飛び抜けて大きな馬だったことが分かります。

 

馬齢と馬体重

馬齢と馬体重の関係についてですが、400kg以下のデータは1500日以降ほとんど発生していないことが分かります。

考えられる理由としては、

  • 勝てないまま引退した
  • 新馬の時点では馬体重が低かったが、その後400kg以上に成長した

というのが挙げられます。

今回のデータの見方ではどちらかは分からないので、ここから先はまた別の機会に調べてみようと思います。

ひとまず、馬体重が低いままの馬は勝つのが難しい、ということは言えるんじゃないかと思います。

最近では、馬体重が350kg以下のメロディーレーンが活躍していますが、かなり珍しいパターンと言えそうです。

 

今回は馬齢と馬体重について調べてみました。

今後もいろいろとデータを見ていきたいと思います。

*1:馬体重が計測不能のデータは除外