頻馬主義

競馬のデータをいろいろ見ていきます

毛色別獲得賞金ランキング

サラブレッドの毛色は8種類に別れており、馬を見分けるのに役立ちます。

今回は毛色を中心に馬のデータを見てみました。

毛色別頭数

2021年03月09日時点のJRA-VANデータには、186,161頭分*1の登録データがあります。 このデータから毛色別に頭数を集計したのが次のグラフと表になります。

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毛色 頭数 比率
鹿毛 88,002 47.272%
栗毛 43,560 23.399%
黒鹿毛 31,450 16.894%
芦毛 11,348 6.096%
青鹿毛 8,252 4.433%
栃栗毛 1,783 0.958%
青毛 1,739 0.934%
白毛 27 0.015%
合計 186,161

全体の半数弱は鹿毛、1/4弱は栗毛ということが分かりました。 また、白毛は圧倒的に少なく、約1万頭に1頭程度の比率です。

毛色別獲得賞金ランキング

次に毛色別の獲得賞金*2上位5頭を見てみましょう。

鹿毛

馬名 生年月日 獲得賞金
キタサンブラック 2012-03-10 1,876,843,000円
アーモンドアイ 2015-03-10 1,519,563,000円
ディープインパクト 2002-03-25 1,454,551,000円
ジェンティルドンナ 2009-02-20 1,326,210,000円
ウオッカ 2004-04-04 1,304,876,000円

栗毛

馬名 生年月日 獲得賞金
テイエムオペラオー 1996-03-13 1,835,189,000円
オルフェーヴル 2008-05-14 1,344,084,000円
ダイワメジャー 2001-04-08 1,002,230,000円
シュヴァルグラン 2012-03-14 1,000,697,000円
ナリタトップロード 1996-04-04 990,112,000円

黒鹿毛

馬名 生年月日 獲得賞金
ブエナビスタ 2006-03-14 1,386,433,000円
ゼンノロブロイ 2000-03-27 1,115,608,000円
スペシャルウィーク 1995-05-02 1,092,623,000円
ナリタブライアン 1991-05-03 1,026,916,000円
シンボリクリスエス 1999-01-21 984,724,000円

芦毛

馬名 生年月日 獲得賞金
ゴールドシップ 2009-03-06 1,397,767,000円
メジロマックイーン 1987-04-03 1,014,657,700円
ビワハヤヒデ 1990-03-10 897,675,000円
オグリキャップ 1985-03-27 889,702,000円
クロノジェネシス 2016-03-06 873,420,000円

青鹿毛

馬名 生年月日 獲得賞金
コントレイル 2017-04-01 796,110,000円
ゴールドアクター 2011-05-18 743,244,000円
フェノーメノ 2009-04-20 629,108,000円
ダンスインザムード 2001-04-10 538,878,000円
ジェニュイン 1992-04-28 537,013,000円

栃栗毛

馬名 生年月日 獲得賞金
サクラローレル 1991-05-08 626,991,000円
マーベラスサンデー 1992-05-31 606,865,000円
ノンコノユメ 2012-03-28 351,611,000円
デアリングハート 2002-03-09 258,362,000円
コイウタ 2003-02-24 236,292,000円

青毛

馬名 生年月日 獲得賞金
ヴィルシーナ 2009-03-05 460,795,000円
ガルボ 2007-05-05 344,321,000円
ローズバド 1998-04-29 331,049,000円
ビートブラック 2007-05-23 320,217,000円
ドリームバレンチノ 2007-02-22 302,898,000円

白毛

馬名 生年月日 獲得賞金
ソダシ 2018-03-08 134,373,000円
ハヤヤッコ 2016-02-10 116,474,000円
シロニイ 2014-02-13 100,523,000円
ブチコ 2012-04-27 64,197,000円
ホワイトベッセル 2004-03-18 28,900,000円

上記の競走馬の中で中央競馬にて現役なのは

の5頭です。 なんと白毛の上位3頭が現役馬なんですね。

今年も白毛馬の活躍から目が離せません。

*1:引退済、未出走、デビューしなかった馬を含む

*2:中央競馬のみ

馬齢と馬体重

馬って大きくてカッコいいですよね。

 

標準的なサラブレッドの馬体重は450kg~500kg程度と言われていますが、競馬において大きい馬と小さい馬どちらが強いのかデータを見ながら考えてみることにしました。

 

JRA-VAN データラボのデータを使って

の馬たちの出走時のデータ*1を見てみましょう。

 

ここで対象となった馬は4,471頭、同じ馬が複数のレースに出走しているので49,146件のデータが抽出されました。

 

このデータを横軸に馬齢(日数に換算)、縦軸に馬体重(kg)を設定し散布図を描いたものがこちらです。

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出走時の馬齢と馬体重

馬齢(日換算)

まず横軸方向に見てみましょう。

750日くらいのところからデータがスタートしています。

馬の出産時期は春頃で、2年後の6月から新馬戦に出走します。

データを確認してみると馬齢が一番低かったデータは「カゼニタツライオン」のものでした。

2010/06/15生まれで2012/06/16の新馬戦に出走しています。

この時点で出生後730日でした。

 

馬体重が500kgを超す馬は新馬戦に出走した時点での馬齢がやや高い傾向にあります。

これは他の年生まれの馬でも同様の傾向でした。

理由については今の所不明ですが、機会があれば調べてみようと思います。

 

馬体重

次に縦方向に見てみましょう。

600kg超えのところにいくつか点がありますが、これらは「ショーグン」のものです。

ショーグンは23戦していますが、すべてのレースで出走時の馬体重が600kgを超えていました。

他のデータと比較すると飛び抜けて大きな馬だったことが分かります。

 

馬齢と馬体重

馬齢と馬体重の関係についてですが、400kg以下のデータは1500日以降ほとんど発生していないことが分かります。

考えられる理由としては、

  • 勝てないまま引退した
  • 新馬の時点では馬体重が低かったが、その後400kg以上に成長した

というのが挙げられます。

今回のデータの見方ではどちらかは分からないので、ここから先はまた別の機会に調べてみようと思います。

ひとまず、馬体重が低いままの馬は勝つのが難しい、ということは言えるんじゃないかと思います。

最近では、馬体重が350kg以下のメロディーレーンが活躍していますが、かなり珍しいパターンと言えそうです。

 

今回は馬齢と馬体重について調べてみました。

今後もいろいろとデータを見ていきたいと思います。

*1:馬体重が計測不能のデータは除外